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Alice Boy's Pictures

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次男と銭湯へ行ってくれる人

次男と銭湯へ行ってくれる人


暑くて、私はグッタリ。

次男は元気です。
勤務先で買って飲んでいるヤクルトのせいかなぁ。

お昼ごはんには、カレー丼、うどん定食を食べたそうで、お金をだして何かを買うことを楽しんでいる様子が想像できる。

お弁当の時も毎回違うものを買っているようだ。

うれしいな。

次男の世界が少しづつ広がっていく。


100円ショップで”お風呂セット”を買って、勤務の終わりに銭湯に行ってくるときもある。
もちろん、誘ってもらっていくのだけれど、温かい配慮に胸が熱くなる。
きれいに洗えているか、観察して下さったのだと思う。
ヒゲも剃ってある。
うれしい。

次男が小学校の高学年になろうとするころ、私は本で調べて、次男と長男に性器の洗い方を教えた。
息子達の父親に頼んだのだが、やってくれなかったので、私がしてみた。

長男は、ここまで踏み込んでくる母親に嫌悪感を抱いたことだろう。
でも、教えておかねばならないと思った。
ここで躓いてしまっている知的障害者は多いはずだ。
自分の身体イメージをしっかりと持っていない人も多いので、長年の洗い残しが独特の体臭になっていると思われる人もいる。

知的障害者に 汚い、くさい、気持ち悪い という3Kのイメージがある原因のひとつとも言える。
が、手をつくせば、それは防ぐことが出来る。
きっと、防ぐことが出来る。


性器の洗い方は、私が教えた後、長男に時々は確認してもらわねばならないので、長男も巻き込んだのだ。

私自身を悲観論者だとは思わない。
自然にどうにかなることは、ひとつもないと思う。
どうにかしなくては、どうにもならないと思っている。

次男がひとりで家のお風呂に入るようになって何年も経つ。
幸い、長男も次男も、体臭はそんなに強くない。
シャンプーはデオドラント効果と清涼感のあるものを選んでいるが、それでも夏になると、時々、頭が臭い。
長男も、次男も、天然パーマで毛髪の量が多いから、汗をかく量も多いのだと思う。
次男を時々捕まえて、椿オイルやベビーオイルで頭皮をマッサージしてやる。
平日は私が帰る時刻には、次男はすでに入浴を済ませているので、土曜日か日曜日がチャンスだ。

知的障害をもつ息子をもつ母親は、普通は母が踏み込むべきではないところにも踏み込んでおかねばならない。
もちろん、父親が受け持ってくれるのが一番よいだろうが、もしそれが叶わなければ、母がするしかない。

そしてそれを誰かにバトンタッチしていかなければならない。
いつまでも、息子とは異性である母が踏み込み続けるのは避けたい。
それに私は必ず次男より先にに死ぬのだ。


次男といっしょに銭湯に行ってくださる人がある。
ありがたい。
本当にうれしい。


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